2018-01-21

彼女に・・・乾杯。



木曜日、昼の閉店後。

ドアを叩く音がしたので見にゆくと

彼女がいた。

よくビールを買いに来る同い年くらいの女性。

ハスキーボイスで、いつも咳をしてる。

その日もビールを買いに来た。

閉店していたが、仕方ないので対応した。

帰り際に「ありがとね」と言った。



週が明け、月曜日。


彼女が帰らぬ人となったことを知った。



金曜日に倒れ、日曜には・・・

信じられなかった。

だって、この間もいつも通りビール買ったじゃん。

嘘だ。


教会の鐘が鳴った。

村中が悲しみに包まれてる感じがした。


次の朝ゴミ捨ての後、教会に立ち寄った。

教会の前に貼られた紙に載っていたのは

紛れもなく彼女の写真だった。

48歳。


嘘じゃなかったんだ・・・


仕事中、ずっと彼女のコトを考えていた。

あのビール全部飲んだのかな・・・


彼女のコトはよく知らない。

声が大きく

結構乱暴で最初の頃はイラッとすることもあった。

よく知らないけど、心の中に残ってる。


今でも信じられない。

またいつものビールを買いに来るんじゃないかと思ったり。


この悲しい出来事は

大切なこと、思い出させてくれた。


明日は必ず来るとは限らない


生きてるって当たり前じゃない


忘れてはいけないことなのに、いつも忘れて生きてる。



決めた。

今年も日本へ帰省しよう。



彼女の言った「ありがとね

普段と少し違って聞こえた。

だから今でも耳に残ってる。



彼女の好きだったビール。

レジの目の前に置いてある。

見るたびに思い出す。




届け、この想い。

彼女に・・・・乾杯。






No comments:

Post a Comment

懲りないヤツ。

☆どうでもいい話☆ 色々思うこともあり、 別の場所に移動しようと思いまして。 需要もないのに懲りないヤツです。 すいません ペコリ(o_ _)o)) これにて ココは おしまい。 ヴァ━━━━ヾ(´○`)ノ゙━━━ヾ(´ー`)ノ゙...